足(距腿)関節の背屈
70代女性のクライアント様。
出張パーソナルトレーニングにて、ふくらはぎの運動をしているところ。
機能解剖学の用語では、「足(距腿)関節の背屈」と言います。
クライアント様:「私の足首、しっかり反り返っているのかしら?」と聞かれました。
私:「しっかり反り返ってますよ・・・??」
クライアント様:「良かった!」
私「・・・???」
お話を伺うと、
先日、通われているフィットネスクラブのグループレッスンを受けている時、インストラクターから「足首もっと返して!」と指導されている同年代の方がいらっしゃったそうなんです。
自分の足の状態を言われるまで気づかなかったようで、言われて修正を試みていたとのこと。
これ、歳を重ねるごとに自分では気づきにくい動きだったりまします。
それを見て「私はちゃんとできているのかしら・・・」と不安になったとのこと。
グループレッスンは先生一人に対して多数の方が参加されるので、一人一人の動きを確認するのは難しいですもんね。
【豆知識】
足(距腿)関節の背屈には適切な角度があります。
背屈の動きで関与する筋肉は、
スケート選手や足の外側に体重をかけて歩くと強くなる「前脛骨筋」、かかと歩きで鍛えられる「長母伸筋」や「長趾伸筋」「第3腓骨筋」などが挙げられます。
シニア世代には、転倒やつまずき防止に欠かせない筋肉ですね。
大事な機能なので、シニア世代の皆さんには日頃から良く動かしてもらうようにしています。
こちらの方は母指球で脚をしっかり踏む体操も現在進行中です。
前後共に下腿をバランス良く動いてもらっています。