愛憎 lululemon
lululemon、いままでごめんなさい。
「あー、セレブのヨガファッションアイテムね」と高を括っていました。
もちろん嫉妬と疎外感も含みます。
lululemonをご存知ない方へご説明します。
lululemon(ルルレモン)とは、カナダ バンクーバー発のヨガウェアブランドで、ヨガやピラティススタジオへ通う意識高い系民族が、意識高く身に着ける鎧です。(妬ミ嫉ミ)
lululemonのレギンスの機能性の高さと履き心地の良さについて噂には聞いていたのですが、
レギンス1枚でなんと15,000円!
いつも私が履いているレギンス2枚買えちゃう…。
富裕層のアイテムです。
がしかし、四六時中運動着で生活している私にとっては、機能性と履き心地の良さが第一優先。背に腹は変えられない。
取り敢えず!
取り敢えず、lululemonのレギンスを試着して、どれほどの品なのか、この目で確かめようじゃないか。
そして、生まれて初めてGINZA SIXの中へ入りました。
目的はただひとつ。lululemonでレギンスを買うためです。
GINZA SIXのラグジュアリーなエントランスに、アウェーの洗礼を受けます。
果てしなく場違いな空間へ足を踏み入れてしまった。
場違いな自分を卑屈に思わぬよう、出来るだけキョロキョロせず直進、早歩きでエスカレーターでlululemonのある5階へ。
広いフロアを彷徨いながらlululemonの店舗を発見。
1階の富裕層空間よりもカジュアルな雰囲気に少し安堵しながら入ると、そこには魅力的なアイテムのラインナップ。
欲しい!色々欲しい!
値札を見て現実を受け止めます。
買えません。
そして、lululemonのアイテムがよく似合う若々しい男女のショップスタッフ達が眩しい。マブイのです。
そして非常に「アメリカン」な接客。
ファッションに縁のない私にとっては何もかもが居心地悪い。卑屈。
もういい。
とにかく試着。私が欲しい形、色、サイズをスタッフの女性に詳細に伝え、いざ試着。
さて、言うほど良い品なのか。
結果。
悔しいほど履き心地がいい。
残念ながら、いままで着用したレギンスの中で一番でした・・・。
慣れもしないGINZA SIXへ足を運ばされ(勝手に)
アウェーの洗礼を受け(勝手に)
15,000円もする値札に怯み(ツラミ)
キラキラ輝くショップスタッフ達と、それについていけない己に疲弊し、卑屈になり(勝手に)
そこにこの履き心地・・・。
一掃のこと、粗悪な商品であって欲しかった。
気持ちよく私を突き放して欲しかった。
もう買わずにはいられない。
しかし、何だか腑に落ちない。
でも、買いました。
居心地の悪さと引き換えに
私は履き心地の良よさを手に入れたのです。
帰路、スーパーオオゼキへ寄って心のバランスをとりました。
(私は庶民の味方オオゼキを、心から愛しています)