身体の小さな変化に気づけるから、私はラジオ体操第1&第2を毎日同じ時間にやる

自宅近所の公園で行われている朝のラジオ体操に参加するようになって3年が経ちました。気づけば雨の日以外はほぼ毎日参加。こんな生活基盤が出来上がるとは思ってもみなかった。

ラジオ体操をするようになったきっかけは、早朝近所の公園を散歩していたらシニア世代の皆さんがラジオ体操第1をされていて、せっかくだからと飛び入り参加したことからでした。聞けば年中無休で開催しているのだそう。ラジオ体操が夏休み限定ではないことをその時はじめて知りました。

調べによると、NPO法人全国ラジオ体操連盟という組織が存在し、体操を実施する会場が全国各地に網羅されていて、自宅近所の公園も体操実施会場だったようです。その頃はちょうどコロナ禍の真っ只中で、野外で運動できることがとても有り難かった。有り難がって参加していたら3年経っていました。

経営していた恵比寿のトレーニングスタジオを2020年12月に閉めてから、私自身の運動場所は自宅または公園。45歳から今年48歳を迎える現在に至るまで、私の身体はラジオ体操第1&第2で作られていると言っていいかもしれません。

ラジオ体操を「高齢者のレクリエーション」とか「小学生が出席スタンプを取得するために参加する夏休みの行事」と軽視するなかれ。全身の関節と筋肉を隈無く動かせる要素がぎっしり詰まっていて、全ての動作が理にかなっているエクササイズ(≒動的ストレッチ)なんです。ラジオ体操は第1&第2を合わせると約6分半。それぞれ13種類のエクササイズで構成されいて、第2は第1よりも運動強度が高いです。

私のようなミドルエイジ世代がラジオ体操をすることのメリットを一つ挙げるとしたら、毎日、同じ時間に同じ運動(動作)を行うと、身体の異変にも気づきやすいんですよね。身体に不具合が出やすいお年頃じゃないですか、私たち。例えば、「冬季になると右側の坐骨結節の部分に詰まる感じがある」とか、「デスクワーク三昧の期間は小胸筋が痛い」とか、身体の小さな変化に気づくことができるので、その対処法と向き合いやすくなるのは好都合だなぁと思っています。私の場合はそれにプラスして寛骨臼形成不全による症状を抱えているので、「一年前だったら容易にこなせていたことが最近難しくなって来た実感がある」とか。気づくことで人工股関節の手術に踏み切る時期を考えられるようになりますから。

更年期に差しかかり、身体の変化に戸惑うことが多くなるミドルエイジ世代こそ、ラジオ体操の有効性に着目して欲しいと思うのですが、いかがでしょう。
運動にスタイリッシュな外観を求めているならお勧めはしませんが、トレーナーの立場として言わせていただけば、本当に素晴らしくデザインされているエクササイズだと思います。

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自分らしさと固執のバランス、難しいねぇ