似て非なるもの

オンラインヨガ、オンラインパーソナルトレーニング、コロナをきっかけにフィットネスの在り方が瞬く間に激変しました。否、激変させざるを得なかったと言った方が正しいかもしれません。
緊急事態宣言発令後、いち早くオンラインビジネスに切り替えるジムやスタジオが多かった。これからのスタンダードになっていくのだろうか。それとも「E電」や「プレミアムフライデー」のように、そういえばそんなのあったよね・・・と、一過性の物として扱われていくのだろうか。

LIMでもオンラインパーソナルトレーニングを始めました。未来にしがみついていかないと。
ただ、正直なところ初めは乗り気ではありませんでした。
LIMでは運動指導だけではなく、ストレッチ施術も入れながら身体を調整していくスタイルで取り組んでいます。オンラインでは身体に触れることができないため、十分なセッションができないのではないかと思い込んでいたからです。しかし、外出自粛期間中に練習がてら友達のオンラインセッションを行なっている中で、オンラインセッションならではのメリットに気づくことができました。


オンラインセッションは「自宅でも運動する習慣」がつきやすい。


パーソナルトレーニングに通う目的は様々ですが、「いまの身体を変えたい」というのがベースにあると思います。太っているとか痩ているとかそういう事ではなく、いかに自分の身体を自分でコントロールしている自覚を持てるか。その場合、生活習慣と日常動作を見直して意識していかなければなりません。残念ながら、週一回のパーソナルセッションに通っただけでは魔法はかかりません。
一週間(168時間)の中で、トレーナーとセッションをするのはたったの1時間。あとの167時間はご自身で管理するわけで。週一回のセッションで得た知識や感覚を日常生活での動作にどのようにして落とし込むか。ここで明暗が分かれます。それができている人は確実に身体が変わっています。

生活習慣や日常動作を改善する「癖」をつけるのに苦戦している方は、自宅からオンラインセッションを利用することで問題解決に繋がるかもしれません。何故ならば、ご自宅にあるものを活用して日常的にできる運動のバリエーションやアイデアをトレーナーが明確に具体的に提案できるからです。今回それに気づきました。

例えば、ただ「家で毎日30回はスクワットやってください」と言われても、自宅で一人でスクワットをやるイメージが湧かなかったり(←これ大事!)、正しいフォームが分わからないとモヤモヤしますよね。ですが、例えばご自宅にソファーがあったとして、そのソファーを上手く活用しながら正しいスクワットのやり方をマスターできる方法があるとしたらどうでしょう?
トレーナーがオンラインを介して的確に指導することによって、家のソファーがトレーニングツールに変わります。つまり「貴方が貴方のスペースで日常的にできること」をオリジナルメニューとして提案できるのがオンラインパーソナルトレーニングのメリットだと思います。

スタジオでの対面式セッションとオンラインでの非対面式セッション。
スタジオと同じ内容のセッションをしようと思ったら、それはスタジオでの対面セッションには敵わない。
オンラインでのセッションはオンラインだからこそ提供できるアイデアや楽しさがある。
同じ「パーソナルトレーニング」ではありますが、似て非なるものだと思いました。


オンラインセッションを始めるにあたり、自粛期間中はトレーナーの松原さんとシミュレーションの時間を設けたりしていました。アプローチ方法や指導内容もだいぶ変わるからです。
同じ「パーソナルトレーニング」ではありますが、こちらもまた似て非なるもの。

対面型よりも非対面のオンラインの方がスタンダードになる世の中になるのだろうか。それはそれで残念に思います。ダブルスタンダードがいい。

松原さんのオンラインセッションはいろんなアイデア放り込んでくる。

前へ
前へ

発音がわからないtzatzikiに夢中

次へ
次へ

2ヶ月ぶりのスタジオ営業再開