高級バッグから解放

15年くらい前に手に入れたラグジュアリーブランドのバッグ。
歳を重ねるごとに軽くて機能性重視のバッグを好むようになってからはクローゼットにしまいっぱなしになっています。そしてカビ臭い。”KonMari”でいうところの「ときめくか否か」でいえば、まったくときめかないのに捨てられないまま2023年を迎えました。

捨てられない理由は明確。有名な高級バッグだから。
クローゼットの角で、もう何年もネグレクトを受けているその高級バッグに「いつか使うかも・・・」と言い訳を繰り返し、その「いつか」は今も訪れていません。

気持ちなんてとっくに離れているくせに、高級ブランドだからという理由で”念のため”保有し、手放すという選択肢から目を背け、決断をずっと後回しにしている。そしてそのことにずっとストレスを抱えている効率の悪さにうんざりしていました。このままでは精神衛生上良くないし、カビ臭い。私はいつまでそんなことをやってるんだ。

捨てられない理由が「有名な高級バッグだから」であること。さらに突き詰めると、ズバリ、「このバッグを所有できる生活レベルにある人」と周囲から思われたいから、なわけですね。

嗚呼くだらない。この見栄っ張りが。もうなんだかバカバカしくなっちゃって。カビ臭いし。
私は身軽に暮らしたいと常々言っているではないか。

心が離れた物にクローゼットの一角を占領され、その一角分の家賃を払っているのだと思ったら一気に冷静になれました。高級バッグだって同じ気持ちでしょう。惰性で私に養ってもらいたくない。ちゃんとお別れして次の人生を歩みたいと。

思い立ったら即行動ということで、ブランド品の高価買取店に引き取ってもらうことにしました。査定額は定価の1/10。それがこのバッグの時価なんだよと突きつけられたら、これまでのモヤモヤから一気に解放され、気持ちよく手放すことができました。
占領していたクローゼットの一角には余白ができ、身軽さを実感しています。

判断力、決断力、行動力。もっともっと鍛えていきたい。

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