私がラジオ体操をするフェーズに入った
近所の公園で行われている朝のラジオ体操に参加するようになりました。
きっかけは、朝の6時台にたまたま公園を散歩していたら、シニア世代の皆さんが続々と集まって来てラジオ体操第一をやり始めた場面を目撃したことから。
町内会主催らしきそのラジオ体操は、聞けば年間通して雨の日以外は毎日催しているという。夏だけじゃないんだ。この近辺で暮らして15年経つ私が初めて知る地域情報でした。
いい機会なので私もラジオ体操にドロップイン。第一から第二まで通して参加してみたところ、想像以上に身体がスッキリする実感がありました。
ちなみに第一から第二への繋ぎにメロウなピアノソロのinterludeが存在することも初めて知る情報でした。
私が生まれる前から存在するラジオ体操ですが、その有効性についてはここ何年かで再評価されていることもあり、大人向けのラジオ体操に関する書籍がたくさん出版されていいます。とても良い運動だということは理解しつつも、私の頭のどこかでは「小学生の夏休み行事」「高齢者が行う光景」の印象が拭えないというのが、私のラジオ体操に対する位置付けでした。
がしかし、久々にラジオ体操を実践してみると、全身の関節をしっかり動かせる要素がこれでもかというほど詰まっていて、全ての動作が理にかなっていると実感。正しい動作で本気で取り組めばかなりの運動効果が得られます。なによりも、早朝に緑あふれる公園で身体を動かすのは脳にも身体にも良い影響を与えてくれると感じました。その日以来、私は毎日ではないけれど気が赴くままに参加しています。
私が朝のラジオ体操を嗜む大人になるとは。
パーソナルトレーナーという職業上、フィットネストレンドなどの情報は得るようにしていますが、正直なところ私自身は流行りのフィットネスにあまり興味がないんですよね。目まぐるしく入れ替わるトレンドに振り回されたら疲れちゃう。最新マシンもサプリも。私はシンプルな身体づくりがいいや。
さて、その公園へと向かう歩道は緑に溢れ、珍しい鳥が時折姿を見せる池もあり、都内であることを一瞬忘れてしまいそうになるくらい自然に恵まれています。晴れている日の散歩は贅沢すぎるくらい気持ちがいい。
6時30分から始まるラジオ体操に合わせて10分前くらいに家を出て、朝の空気を味わいながら公園へ向かいます。公園に着くといつものお爺ちゃんズ&お婆ちゃんズの顔ぶれが定位置でスタンバイ。参加者の8割がシニア層、2割が私を含めた中年層でしょうか。
青空の下で、爺ちゃん婆ちゃん中年たち各々が自由に自分のペースで身体を操っている空気感はとても心地がいいです。
ラジオ体操を独自の動きに仕上げるアレンジャー派もいれば(無意識だと思うけど)、やりたい部分しかやらない厳選派もいる。ラジオ体操第一が終わったら第二をスルーして退散する人もいる。みんな自由に朝のリズムを作っているところが私にはしっくり来ます。誰も気にしないし見ていない。みんな好き勝手に動いて終わったら退散。それが本当に心地いい。
ラジオ体操に限ったことではなく、そうやって自分にとってしっくり来る環境を見つけられる機会が少しずつ増えるのも歳を重ねることの特権だなぁと思います。