DIYフェルトシュシュ

左:正規品
右:海賊版(自作)

もう3年くらい経つかしら。知り合いのヘアスタイリストの方が画像左のシュシュをとても素敵に付けていらっしゃった。あまり物欲がない私だが、この時は自分も同じものが欲しいと思った。どこで購入したか伺ったところ、これはハンドメイド作品で残念ながら現在は販売していないそうだ。もう手に入らないこのシュシュを私は酷く羨ましそうに見惚れていたのだろう。なんと、後日彼女が付けていたものをプレゼントしてくださった。彼女は私より5歳か6歳くらい先輩の、美人でお洒落なベテラン人気ヘアスタイリスト。彼女が身につけるもの全て素敵に見える。私自身がこのシュシュを素敵に使いこなせるかどうかは置いておいて「彼女のお墨付きシュシュ」なら安心できる。
というのも私はファッションへの意識が非常に低い。ファッション雑誌で取り上げられている最新ファッションや、Instagramでファッション系インフルエンサーのスナップを見てもそれを参考にして咀嚼して自身に取り入れる「能力」がまるで無い。そんな私が稀にファッションに導かれるタイミングと手段は決まって「実際に知っている人から影響を受ける」こと。そこまで具体的な場面に出くわさないと私はお洒落に対するイメージができない。残念ながら。

さて、ベージュ色をベースにいくつかの差し色のあしらいが愛らしいこのシュシュ。小さく円形にカットされたフェルトが束ねられている。
実は機能的にも優れものでフェルト素材と形状の相性が良く、髪の毛がまとまりやすい。毛量が少なくて細い私の髪質にはシュシュと相性が悪く、束ねてもスルッと抜けてしまうのだが、これに関しては私の髪をちゃんと支えてくれるので最適だ。自宅にいるときはほぼ毎日このシュシュを愛用している。本当は外でも頻繁に付けたいのだが、汚れたり早期劣化を恐れて付けられない。だって、もう売っていないらしいし・・・。
そこまで過保護に使っているのに最近フェルトの毛羽立ちが目立ってきた。そりゃ毎日のように使っているし、もう3年目だ。劣化していつかお別れするその時はきっと来るのだろうが出来れば何かしらの手を打ちたい。もう販売していないのならとりあえず自作でなんとかしてみようかなと思い立って作ったのが右側の海賊版。
「完コピの海賊版」を作る気満々で、同じ色と厚さのフェルトを買おうと手芸専門店ユザワヤまで足を運んだ。しかし、あのベージュ色やその他の差し色用フェルトと同じものは売っていなかった。ユザワヤでも取り扱っていないってことは海外から取り寄せたのかもしれないなぁ・・・。肩を落としながらユザワヤを後にし、何となく立ち寄った100円ショップにもフェルトの取り扱いがあった。もちろん「あのベージュ」なんて置いていない。せっかく乗りかかった船だし、とりあえず違う色で試作してみようと、黒色のフェルトと差し色用のフェルトを購入。帰宅して試作してみた。

500mlのペットボトルのキャップを使って100個くらい丸型を作り、ひとつひとつハサミでくり抜く。私はこういう作業が嫌いじゃない。くり抜いた丸型の真ん中に穴を開けて、市販の紐状の黒ゴムに通して何とか完成。

うん。悪くない。
プロの作品には敵わないが、思いのほか良い感じに仕上がってニヤニヤしています。

稀にお洒落に対して意識を持てる時がある。
そういう時はタイミングを逃さず即実行している。そして自分を褒める。
次はベージュのフェルトを探して作りたいなぁ。

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