営業電話と身の処し方と
唐突ですが。
私が「対決姿勢」を取りがちなのはこの二つ。
・スマホの各種手続き。
・スタジオにかかってくる営業電話。
この二つは面倒な説明と仕掛けが多すぎる。
「絶対に貴様の思うようにはさせん!」と交感神経150%で相手を論破しようとしてしまうのが私です。
無駄な行為なのはわかってる。
スマホの手続きってやつはイマイチ理解しきれない「割引メソッド」の説明と呪文のように複雑で長い規約事項を叩きつけられモヤモヤさせらるのですが、それって企業戦略なのでしょうか。
敵の罠に嵌ってはならん!とつい身構えてしまいます。
こっちも簡単には降伏しない構えだから攻防戦を勝手に繰り広げてしまうのが私です。
ホント無駄な行為なのはわかってます。
そして営業電話。
WEBに情報を掲載している個人経営のトレーニングジムやエステサロンが避けられない「日常」といえば、WEB集客サポートを謳う営業電話でしょう。
ウチのスタジオは集客や宣伝を外注するスタイルを取っていないので、全てお断りしています。
電話をかけてくるという行為までは「百歩譲って」許すとしよう。
私が対決姿勢になってしまう理由は、相手がとにかく粘ってくる。つまりしつこい。
そういった営業電話が頻繁にかかってくることに嫌気がさし、営業電話とわかった瞬間に私の態度は一変する。
与党時代の蓮舫議員と同等の圧力で相手に迫ります。
対決姿勢で敵に詰め寄り、そして腹から低音を出して強めに断ります。
電話を切るたびに嫌な思いになります。
相手に対しての怒りと、一本の電話にいちいち腹を立てている己の器の小ささと。
なので、電話戦をできるだけ避けるために、何度もかかってくる番号は着信拒否設定にしたり工夫を凝らしているつもりですが、敵は手強い。
次から次に新しい番号からかかってくるので、まるでいたちごっこ。
営業メールも時々あります。
先日、それはそれは失礼なメールをいただいた。
送信元は、「筋トレ・ダイエット情報メディアを運営している会社」とのこのと。
スタジオをそのメディアに掲載しないか?というお誘い。
そこまでは特に腹は立たない。この手の営業はいくらでもある。
大抵こういうお誘いは不可解なトラップが仕掛けられているので弊社は乗っかりません。
ただ、リサーチはしておいた方がいいので、試しにそのメディアをチェックしてみた。
おすすめ記事の中に「パーソナルジムの選び方」というのがあったのですが、このメディアに掲載する「お誘い」を受けた弊社としてはあまりにも目を疑うような内容だった。
内容を要約するとこのようになります。
パーソナルジムには、「全国展開している大手パーソナルジム」と「個人が経営しているパーソナルジム」の2種類があるが、おすすめなのは大手パーソナルジム。
大手であればあるほど、過去の実績が積みあがっているので「痩せるためのメソッド」が確立されているのだそうだ。
それに比べて個人経営ではトレーナーの経験と勘に頼っているのが事実。お金がかかるだけで痩せられないこともある。で、個人経営のパーソナルジムは潰れる可能性も。
貴っ、貴っ様ぁー!
ウチ、個人経営だぜ!ダイエットジムでもないぜ!
そう、彼らは店の情報を掲載しているところへランダムに営業メールを送っているのだ。
そんなことは重々承知している。しているが、とても不快な思いをした。
鼻息荒く怒りの返信メールでお見舞いしてやろうと思ったが、時間がなかったからやめた。
とにかく営業関連の連絡となると交感神経150%で蓮舫スイッチが入る。
営業電話もメールもとにかく嫌い!もう私に構わないでくれ!
ある日、お客様のトレーニングセッションの最中に一本の電話がかかって来ました。
番号表示をみたら、今日何回もかかって来ている電話番号だった。キィーーー!!!(怒)
セッション中は電話をとることができないので、セッション後に着信番号をリサーチかけたら、やはり集客系の営業電話だったので、ずっと放ったらかしにしておいた番号。
その営業からの電話が再び鳴ったというわけだ。
嗚呼またか。(苛々)
お客様が「電話、取らなくていいんですか?」とおっしゃったので、
私「ああ、どうせ営業電話です。シカトします。雑音スミマセン・・・」と謝った。
そのお客様も私と同じように個人経営のサロンを開いていらっしゃる。
彼女曰く、ある時期はけっこうな営業電話がかかって来たそう。
イライラが全面に出ていた私を見て、お客様が一言。
営業電話でイライラしない、イイ方法教えてあげましょうか。
“丁寧に誠意をもってお断りすること”
!!!!!!!
そんなお人好しなことしたら私が損しそう!!
続いて彼女はこう諭してくれた。
イライラや不快な気持ちになるのは自分が発信した言動から生じてるところが大きい。
こっちが丁寧で誠実な態度を示すことで相手はそれに引き寄せられるもの。
相手はノルマ制なのかもしれないし、だから必死こいて片っ端から各所へ電話する。でも罪悪感は多少なりともあると思う。迷惑だってことも感じているはず。
だから、こちらの出方次第では「このスタジオは今後自分以外のスタッフが営業電話をかけないようにリストから外してあげよう」ってなることもあるんですよね。
私はそれに気づいて対応方法を改めてから、不思議と電話が少なくなりましたよ。
なるほどねー。
イライラした気持ちになる根源は、相手の言動ではなく自分自信が発している言動なのかもしれない。電話ごときで怒り心頭の自分の器の小ささにも気付いているわけだし。
ちょっと納得。
とは言っても。とは言ってもだな・・・という気持ちは拭えなかったが、次回あの電話番号から電話がかかって来たら試しに応対の質を変えてみようと決めた。
そして案の定、電話は鳴った。その電話番号からだ。私は丁寧な応対と、イントロダクションは最低限聞く耳を持つ、という試練に耐えた。
そして、やはりウチには必要のないサービスだったので、必要がない理由を丁寧に説明した。
それでも多少のグイグイ感はあったものの、相手も引き際を見つけたようで、それではまたの機会にという空気になり、双方の後味も悪くない電話の切り方ができたように思う。
イライラや怒りというのは相手によるものではなく、自分自身の在り方に起因するもんだな。
お客様のアドバイスをあのタイミングで手に入れられたことは本当に大きかった。
私だって無意識に不躾な態度や言動を誰かに与えていることがあるかもしれない。あると思う。
相手の立場を理解した上で自分の在り方を考える。やり方次第で上手く回る。
そうですよね。身の処し方で状況は変わるんですよね。
とはいえ!リサーチでブログを読んでくださっている「営業」の方々、お電話いただいても100%お断りするのでお時間の無駄ですよ。
お電話はお控えくださいね。