後ろ側をあきらめるな!

新年明けましておめでとうございます。
2020年のLIMは1月4日からスタートしました。

さて、新年早々なんですが、年齢を重ねると身体のラインに変化を覚えることが多々ありますよね。
主な原因は筋肉の衰えにありますが、年と共にこの問題と対峙する場面が増えます。
いま私の周辺BBAたちが騒いでいるのは、主に顔の輪郭がボンヤリしてきたとか、下っ腹が弛んできたとか。そこらへんのパーツがトップランキングに躍り出ているようです。
しかし、自分自身では自覚しづらいかもしれませんが、一番わかりやすく「衰え」が身体に現れるのは、実は「後ろ姿」です。

後ろ側の筋肉が使えなくなる(=衰える)と、身体は自ずと前傾姿勢になります。つまり猫背状態になりやすい。
そうなると、肩甲骨が広がって背中が丸いフォルムになります。これが「年を重ねた感」を演出してしまうわけです。


少し話は逸れますが、正月休みに私が読んだ本の中に、81歳の美容家、川邉サチコさんのエッセイがありました。今も現役の美容家として活躍されていらっしゃる女性。
不勉強なもので、私、川邉サチコさんついては今まで存じ上げておりませんでした。
ある時、どこかのサイトで 川邉サチコさんの記事が取り上げられていたことがきっかけで彼女を知りました。

白髪と皺を味方につけるカッコ良さたるや。
素敵!これに尽きます。
そして、どの写真を拝見しても佇まいが美しい。
とにかく姿勢がいいのです。やはり日頃から水泳やウォーキングなどで運動を取り入れていらっしゃるそうです。
「美しさは歩く姿勢から」と本に書かれていましたが、本当にその通りだと思いました。

いつまでも若々しい身体のラインを保つために必要なのは「姿勢への意識」だと思います。
良い姿勢は、若々しいビジュアルをもたらしてくれる有難きエフェクトです。
また、良い姿勢はビジュアルの良さだけではなく、腰痛予防や体幹の強化にも大きく貢献してくれます。

とはいえ、これは私のような中高年世代にだけに言える話ではありません。
洋服を素敵に着こなす、美しい所作、かっこいい所作、これらは全て姿勢が関与します。

私が提案している良い姿勢を作るコツは、肩甲骨を意識することです。つまり背中・肩関節まわりの筋肉。
多くの人が長時間のデスクワークやスマホ操作のために肩が前に入り、前述のように肩甲骨まわりが広がっています。

また少し話が逸れますが、
私はコリオグラファー(振付家)としてアーティストのミュージックビデオや、女優やタレントさんのCMの仕事に携わってきました。
振付家=壮大なダンス作品。というイメージが強いと思いますが、私の場合は「所作」つまりムーブメントの指導を行うことも多かったです。

例えばアーティストが「寄り(バストアップ)」で歌うシーン。
ちょっとした手の動き、角度、そして姿勢。これらをモニターを見ながらコーチングすることが多くありました。
また、CMでは、商品を持ちながらポーズをとる女優さんやタレントさんの佇まいをアドバイスしたり。
監督さんがイメージしている「理想の所作や佇まい」を具現化していく作業です。
これらの程んどが「姿勢の修正」でした。
ちょっとしたコツをコーチングして姿勢を意識してもらうだけで驚くほど、美しくなったり格好良くなったのを覚えています。
パーソナルトレーナーとして活動するようになってからも、私が姿勢の良さに拘るのは前職での経験があるからだと思います。

基。
良い姿勢を保つためには、後ろ側の筋肉、つまり背中・肩関節まわりの筋肉が非常に重要な役割を果たします。
もっと言えばお尻も。とにかく後ろ。
これらの筋肉を意識的に使うようにすることで後ろ側は鍛えられ、良い姿勢を保つための一助となってくれます。

人生100年時代。いつまでも健康で過ごせるように、いまから少しずつ姿勢の見直しを行っていきたいものです。
蔑ろにされがちな「後ろ側」を再確認しなくては。

2020年もたくさんのお客様をアシストできますように。
私のトレーニングを受けてくださる皆さんそれぞれの目標や目的の一助になれるよう、自身の価値観だけで物事を決めつけず、相手の状況を理解する。
その上で「こうした方がベターだと思いますがいかがですか?」と提案できるトレーニングセッションを心掛けて行きたいと思います。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

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