介護職員初任者研修

先日、介護職員初任者研修の資格を取りました。きっかけは、興味本位。

経営していた小さなスタジオを昨年末に閉めてから7ヶ月。現在は出張やオンラインでのトレーニングを中心に、とても自由に仕事をしています。以前より売上は減ったけど出費も減ったので、良くも悪くも微量の危機感しかなく、今の私はこの生活スタイルに馴染んでいるようです。この生活スタイルの何が良いかといったら、とにかく自分の時間をコントロールしやすいこと。頭の中が整理しやすくなり、結果的に視野が広がったこと。

そうなると何を欲するかというと、新しい情報と知識をインプットする作業。独学ではなく、ちゃんと誰かその道のプロに時間を預けて学びの機会を得たいと思い始めました。
学ぶなら、今の仕事やこれからの人生に役立つことがいい。つまり実用性があること。そう考えた時に辿り着いたのが介護福祉のお勉強。

40歳になると納付が始まる介護保険料。今年私は納付歴6年目を迎えます。この年齢になって家族や自分自身の老後について考えることが圧倒的に増え、同世代の仲間とは健康や家族介護の話について話すことが多くなり、身の回りには介護保険サービスを利用しながら生活されている高齢者の方も増えました。うちの事業はシニア世代の方へ運動指導も行なっていることだし、介護の技術も身に付けていたら公私ともに役立つかも。
と、ただただ興味本位で介護職員初任者研修を受けたのが正直なところです。

介護職員初任者研修とは、介護の基本的な業務に必要な最低限の知識と技術を習得するための研修で、介護士として働くための入門資格です。国家資格ではありませんが、学習する項目は、厚生労働省の指針に基づいたものとなっています。食事、体位変換、移乗・移動、排泄、更衣、洗面、清拭・入浴の介助など、介護保険利用者様の身体に直接触れる身体介護はこの資格を取得することで行うことが可能になります。

研修内容や介護福祉に関する詳細は今後ブログにて綴っていこうと思いますが、結論から申し上げると、私はこの研修で介護福祉の世界に深く興味を持ってしまった。

授業では、介護福祉サービスについて、介護を必要とする方々へのコミュニケーション技術や理解について等、様々なことを介護福祉士であるベテラン講師の方々から教わります。また実習では、ベッドでの体位変換や車椅子への移乗など、ボディメカニクスという最小限の力で身体介助をする技術も学びます。自分よりも大きな身体の方の体位変換はこのボディメカニクスを習得することで、介助する側、される側双方の身体的負担を軽減できます。
これ、介護だけじゃなく生活のあらゆる場面にも大変役に立つ技術だと実感しました。例えば、私のクライアントでアパレルのお仕事をされている方が大量のお洋服を運ぶ時に腰を痛めてしまいがちなんですが、今後ボディメカニクスの技術を活かしたレッスン内容を取り入れてみようかしら、なんてアイデアも生まれた次第。

軽い気持ちで覗いてみた介護福祉の世界でしたが、さらに深く学んでみたくなったので、引き続き勉強を続けることにしました。
これも何かの縁なので、国家資格である介護福祉士を目指してみようと計画中。時間かかるけど。

現在私は心身ともに「よりよく生きる」ためにできることをしながら生活しています。しかし、今どんなに健康かつ健康的な暮らしを営んで生きているとしても、人は誰しも老いて衰えていくものであり、死は避けて通ることはできません。では、「よりよく死ぬ」ために、他にできることはなんだろう?と考えた時、老いていく過程や状態も学習しておくことは、よりよく生きることに反映されるのではないかと思うのです。

介護福祉の世界は想像以上に奥深かった。

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中年世代の私がいま肝に銘じておきたいこと。

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