ドラマ「俺の家の話」に夢中&介護サービスの話

連続ドラマをあまり観ない私が珍しく夢中になっているドラマといえば、宮藤官九郎氏脚本のドラマ「俺の家の話」です。

長瀬智也氏が演じるピークを過ぎた42歳のプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し実家に戻り、それまで離れ離れになっていた家族と久々に再開して、介護と遺産相続のバトルを繰り広げるホームコメディドラマなのですが、介護というシリアスになりがちなテーマでありつつも、時折コミカルなタッチでオチをつけることを忘れないクドカンの世界観が絶妙です。昨日は第3話の放送でした。第4話まであと6日間も待ちながら生活をするのが辛いです。

ドラマでは「ケアマネージャー」や「要介護認定」など、介護にまつわる事柄が割と具体的に出て来ます。あくまでもフィクションなので、「いやいや、それはないだろ〜」と苦笑してしまうケアマネージャーの対応や実際のシステムとは異なる場面もありますが、荒川良々氏演じるケアマネージャーが「介護サービスを受けるのは国民の権利。決してはずかしいことではないですよ」と、介護サービスという選択肢に抵抗を感じている当事者や家族に対して提案してあげるシーンがあったり、介護との向き合い方や現実を分かりやすく描いてくれているので、かなり参考になるのではないかと思います。
「介護サービス」とは介護保険を利用して受けるサービスのことを指します。介護や支援が必要になった高齢者を社会全体で支える仕組みが介護保険の制度です。

つい先日、私の友人のお母さん(70代)が自宅で転倒し、腰を強打して入院するという出来事がありました。棚につかまって立ち上がろうとした際、その手が滑ってしまったそう。その友人のお母さんは要介護1の認定を受けています。足腰を強くするために昨年から運動を始め、少しずつ下半身の筋肉が使えるようになって来ましたが、さらに安全対策として「手摺り」などを設置すると良いかなぁ、という状況ではあったのですが、お母さん本人は乗り気ではない感じで。
まぁそうだよね・・・。「頼りたくない」って気持ちは理解できるからなぁ。自宅の改修工事への抵抗もあるだろうし。こういうのって難しいところですよね。

要介護認定を受けると介護保険が適用され、手摺りの設置のような住宅改修の補助も受けることができる場合があります。担当ケアマネージャーと相談して、その方の状況に最適なサービスを受けることができるので、私個人の意見としては、活用できるものは活用すべきだと思うのです。手摺りがあることで怪我のリスクを軽減できるし、安全を確保しやすくなる。それは当事者だけではなく、家族にとっての安心材料にもなりますからね。これって本当に重要。

手摺りに限らず、福祉用具のカタログには沢山のプロダクツが掲載されています。使えるものは使う。その上で健康の向上を目指すための運動などをする方が効率が良いと思います。

因みに、現在80代の私の父は数年前に末梢神経の疾患で歩行が困難になり、要支援1の認定を受けました。その際に介護サービスを利用させてもらって実家に手摺りを設置しました。手摺りという「安全と安心」を確保しながら、医療と理学療法、自宅で筋トレとストレッチを日々続けていたところ、すっかり歩けるようになっちゃった。おかげで要支援1剥奪!もちろん名誉なこと。現在も安全確保のために手摺りにお世話になっています。余裕のある時は手すりをスクワットやカーフレイズ(踵あげ運動)をする時の補助として活用しているようです。
介護サービスにお世話になったからこそ、今現在の健康があるのだと思います。


なんてことを綴りつつ、来週の第4話が待ちきれない土曜日。
寝て起きたら来週の金曜日になっていればいいのにな。

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