圧巻のステージパフォーマンスとカメラワークのハモり具合に唸ったハーフタイムショー

2月2日に行われたNFLスーパーボウルのハーフタイムショーから4日経ちました。
いまだに尻神様ことジェニファーロペス(以下J.Lo)のパフォーマンスをYouTubeで繰り返し観ては合掌する日々を送っています。

今年のハーフタイムショーはShakiraとJ.Loというラテンを代表する二人がダブルヘッダーとして圧巻のパフォーマンスを披露しました。

Shakira43歳。
J.Lo50歳!

まさにAge ain't nothing but a number(=年齢なんてただの数字に過ぎないわ)ってところを見せつけてくれるパフォーマンスでした。
43歳のShakiraも素晴らしかった。二人とも圧巻のパフォーマンスだった!
がしかし、今回は50歳のJ.Loがステージを掻っさらって行ったと思う。とにかく最高だったのだ。
あの肉体!あの運動量!そしてあの存在感。自信が全身から溢れてる。
50歳を過ぎてハイレグを履きこなせるのはJ.Loと小柳ルミ子だけかもしれない。

私は年を重ねた今のJ.Loの方が昔の彼女よりも好きだ。
踊るならあのくらいの肉感があった方が絶対カッコイイ。

ステージ演出もカメラワークも、それはそれはお見事で。
それだけはありません。ラテンの血を引くアーティストである二人が、人種や歴史的背景など、彼らのパフォーマンスを通して政治的なメッセージを発信していたところも流石だと思いました。
Beyonceが黒人初のヘッドライナーとして出演したコーチェラフェスティバルでブラック・カルチャーの歴史、フェミニズム、政治的なメッセージを強く発信していたのが記憶に新しいですが、アーティストがこういったメッセージをエンタメを通して発信するのは移民国家アメリカならではだなぁと思います。


ここからは少しマニアックな内容になりますが、もし良かったらお付き合いください。
スーパーボウルのハーフタイムショーは、その年の出演アーティストによって当たりハズレ(失礼)はあるものの、ステージ構成とカメラワークの完璧なハモり具合は必見です。
(レベルは違いますが)私もライブのステージ演出の仕事をしていたことがあるので、あのハーフタイムショーを「納品」するまでの過程がどれだけ大変なことであるかは想像できます。

大規模かつ360度ステージ
短時間でセットの準備&撤収
生放送(失敗は許されない)
大物アーティストの取り扱い(厄介なケースもある)


もうこれだけで吐きそうになります。


今年のハーフタイムショーで言えば、クリエイティブディレクターがステージ全体の構成を管轄し、その指示のもとコリオグラファーが振り付けやフォーメーションを作っているのだなと。
ただコリオグラファーもクリエイティブな部分に関わるし、アイデアも豊富だろうからリレーションはとても重要。この役割分担のバランスに関しては大体想像がつきます。
さらに、生放送用のカメラワークを構成するディレクターがいて、「ステージ構成側の演出プラン」と「カメラワーク側の演出プラン」の擦り合わせ作業があるに違いない。
どちらに主導権があって、どのように進めていくのか。アイデアの出し合いはどんな感じでおこなうのか。個人的にここが一番興味あるところです。

尚且つアーティスト本人の意向やリクエストは現場に大きな影響をもたらします。鶴の一声でプランがひっくり返るなんてことも多々あるんだろうなぁ。
スーパーボウルや音楽アワードのライブパフォーマンスを観る時は、いつもこのポイントばかり気になってしまい、個人的に見どころの一つとなっています。

50歳の尻神様と43歳のShakira、そして私のステージ構成ウンチク。
まだご覧になっていない方、是非それらを踏まえてご堪能ください!

Shakira & J. Lo's FULL Pepsi Super Bowl LIV Halftime Show

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シニア世代にとってはスーパーへの買出しだって体力使いますよね